--- texk/xdvik/READMEs/README.xdvik-22.40y1-j1.21.orig 2015-07-19 18:49:41 UTC +++ texk/xdvik/READMEs/README.xdvik-22.40y1-j1.21 @@ -0,0 +1,239 @@ + + << xdvik-22.40y1-j1.21 patch について >> + + 2004年2月25日 + + +[1] xdvik-22.40y1-j1.21 patch とは + + xdvik-22.40y1 に対する日本語化および機能拡張パッチです。このパッチは +既に出回っているいくつかの日本語パッチに修正や改変を加えたものです。 +パッチの変更履歴は CHANGES.xdvik-jp.html を御覧下さい。 + + +[2] コンパイル・インストール + + とりあえず、xdvik-22.40y1.tar.gz と xdvik-22.40y1-j1.21.patch.gz が同じ +ディレクトリにあるとして…。 + + % gzip -dc xdvik-22.40y1.tar.gz | tar xf - + % cd xdvik-22.40y1 + % gzip -dc ../xdvik-22.40y1-j1.21.patch.gz | patch -p1 -s + % ./configure + % make + % cd texk/xdvik ←これが重要 + % su + # make install + +で、デフォルトの設定でインストールされます。 + + texk/xdvik に移動せずに make install すると、kpathsea ライブラリもイ +ンストールしてくれますが、texmf/web2c/texmf.cnf も上書きされてしまうの +で、通常だと ptex が動かなくなってしまいます。texmf.cnf のバックアップ +をとっておいて書き戻して下さい。 + + また、デフォルトでは -g オプション付で make されると思いますが、これだと +やたらと実行ファイルが大きくなりますので、configure 実行時に + + % env CFLAGS="-O2" ./configure + +等を指定した方がいいかもしれません。あるいはインストール後に + + # strip /usr/local/bin/xdvi.bin + +を実行しても同じことです。 + + + 設定変更は configure スクリプトのオプションで指定します。 + +★デフォルトの紙のサイズ + + --enable-a4 A4 (デフォルト) + --disable-a4 US letter + + オリジナルの xdvik では US letter の方がデフォルトでしたが、日本語 +パッチを当てると A4 の方がデフォルトになります。 + + +★シェアドライブラリ + + --enable-static kpathsea ライブラリはスタティックリンク (デフォルト) + --enable-shared kpathsea ライブラリはダイナミックリンク + + +★明朝体とゴシック体以外の日本語書体の使用 + + --with-vfontmap 多書体を使う。(デフォルト) + --without-vfontmap 多書体を使わない。 + + vfontmap のデフォルトは、/usr/local/share/texmf/xdvi/vfontmap です。 +変更する場合は後述の --enable-xdvietcdir で指定します。--with-vfontmap +の場合、この指定パスにファイルが存在しない場合は、サンプルがインストール +されます。(既存の場合、上書きはされません。) vfontmap には + +"tfm name" "/etc/vfontcap entry" "{,tate}" + +あるいは + +"/font/file/name" + "tfm name1" "{,unicode,adobejapan,cidv}" + "tfm name2" "{,unicode,adobejapan,cidv}" + +のように記述します。後者の書き方では、同じフォントファイルを指す場合、 +tfm の名前だけを繰り返して書けばよいということです。この場合の tfm 名 +の前にはスペースまたはタブ文字を入れて下さい。 + +★日本語フォントの指定 + + --with-vflib=yes ASCII, NTT 共に VFlib を使う。(デフォルト) + --with-vflib=vf2ft ASCII, NTT 共に FreeType を使う。 + --with-vflib=nontt ASCII で VFlib を、NTT で PK フォントを使う。 + --without-vflib ASCII, NTT 共に PK フォントを使う。 + + --without-vflib を指定した場合は自動的に --without-vfontmap になります。 + +★画面移動キーの変更 + + --enable-vikey vi 風の h,j,k,l を使います。 (デフォルト) + --disable-vikey xdvi 標準の l,d,u,r を使います。 + + +★パネルのサイズ指定 + + --enable-smallpanel パネルサイズを小さめにします。 (デフォルト) + 実行時オプション +smallpanel で標準サイズに + 切替えることもできます。 + --disable-smallpanel xdvi 標準サイズにします。 + 実行時オプション -smallpanel も無効です。 + + +★拡大縮小ボタン + + --enable-zoombutton 拡大ボタンと縮小ボタンを付けます (デフォルト) + --disable-zoombutton xdvi 標準の固定倍率への変更ボタンを付けます + + +★Shrink サイズの指定 + + --enable-shrink=6 デフォルトの Shrink サイズを指定します。 + + 指定しない時のデフォルトは 10 になります。数字が大きいほど表示は小さく +なります。 + + +★ベース DPI の指定 + + --enable-bdpi=300 PK フォントのベース DPI を指定します。 + + 指定しない時のデフォルトは 600dpi です。 + + +★xdvi からの印刷コマンドを指定します。 + + --enable-xdviprint 新しい DVISEL 機能を使って印刷します (デフォルト) + --disable-xdviprint 従来の PRINTDVI 機能を使って印刷します + + DVISEL 機能と PRINTDVI 機能の違いは… + + DVISEL + xdvi で指定ページの DVI を切り出し、外部コマンドにパイプで引き渡し + ます。外部コマンドはパイプ(標準入力)から DVI を受け取りプリントします。 + 通常、この外部コマンドには内部で dvips/dvi2ps/jdvi2kps 等を呼び出す + スクリプトを指定します。READMEs/README.xdvi20c-j1.0+hal2+dvisel も + 参照して下さい。 + + PRINTDVI + xdvi で予め指定されてる印刷コマンド(%P %R など)に従い、印刷する + ページ等を引数指定して外部コマンド(通常 dviselect)を呼び出して、 + 指定ページを切り出し、その後プリンタドライバに合わせて紙のサイズ + を指定する引数の変更等をし、その引数を指定して、プリンタドライバー + 等を動かします。READMEs/README.markpage+toc+printdvi+paper も + 参照して下さい。 + + なお、DVISEL 機能を使う場合は、指定する外部コマンドを + + --enable-xdviprint=/usr/libexec/xdviprint + +のように変更できます。デフォルトは /usr/local/bin/xdviprint です。 +指定は絶対パスで行ないます。(実行時にリソース等でも変更できます) + + また、PRINTDVI 機能を使う場合は texk/xdvik/xdvi-config.h の +PRCMDALL, PRCMDCUR, PRCMDMRK, PRCMDRGN, PRCMDLST, TEMPDIR, DVIFILTERCMD, +FILTOPTTBLFILE の各マクロを自分の環境に合わせて変更して下さい。configure +では変更できません。 + + +★印刷に使う DVI→PS フィルタ + + --with-dvifilter=dvips dvips (デフォルト) + --with-dvifilter=dvi2ps dvi2ps + --with-dvifilter=jdvi2kps jdvi2kps + --without-dvifilter xdvi から印刷機能をなくします。 + + この指定は、上述オプションで DVISEL と PRINTDVI のどちらを指定したか +で意味が変わります。 + + DVISEL の場合、この指定に合わせたサンプルスクリプトを上述の + --enable-xdviprintで指定したパスにインストールします。既にインストール +されてる場合は上書きしませんので、この指定は意味をしません。DVISEL は +xdvi バイナリ内にはプリンタドライバの違いは含めず、全て外部スクリプトで +違いを吸収します。スクリプトなので、インストール後でも変更可能です。 + + PRINTDVI の場合、この設定を xdvi バイナリ内に埋め込み、xdvi はデフォ +ルトでここで指定したプログラムを起動するようになります。(実行時にリソース +等でも変更可能) + + また、--without-dvifilter を指定した場合は、DVISEL 機能も PRINTDVI 機能 +も使いません。 + + +★設定ファイル等のインストールディレクトリ + + --enable-xdvietcdir=/etc/tex 設定ファイル等のディレクトリ指定 + + vfontmap や xdvipaper.dvips 等のオプションテーブルがインストールされる +ディレクトリを指定します。デフォルトは /usr/local/share/texmf/xdvi です。 + + + +【特殊な設定をする場合】 + + これら以外の設定をする場合は、texk/xdvik/ 以下の Makefile や xdvi-config.h +を変更して下さい。 + + また、「うちはまだ TeX 2.99 (ASCII jtex-1.7 等) を使ってて kpathsea +なんてないよ」という方は、是非とも TeX 3.x (ASCII pTeX 2.x 等)のインス +トールをお勧めしますが、一応 kpathsea をインストールせずに動かす事も +出来るようです。:-) + この場合、まず texk/kpathsea/texmf.in の PKFONTS や TFMFONTS 等の +指定を自分の環境に合わせて書き換えます。例えば、 + +PKFONTS = .;/usr/local/lib/fonts/pk600;/usr/local/lib/fonts/pk300 + +とします。それから configure をして、static リンクで make すれば、OK +です。kpathsea 設定ファイルやライブラリ等がインストールされてなくても、 +ここに指定したディレクトリ(バイナリ埋め込みになる)を探します。他にも +mf がないのなら、--without-mktexpk-default や --without-mktexmf-default +なども指定しておいた方がいいかも知れません。 + + +[3] 著作権について + + 本パッチはかなり多くの方々の総合著作物です。パッチの著作権はそれぞれ +のパッチ作成者にあります。詳しくは READMEs/ 以下のドキュメント群を参照して +下さい。 + + 本パッチの再配布は自由に行って構いませんが付属のドキュメント類 +(READMEs/ 以下のファイル)はそのままの形で添付してください。また改変 +も自由に行って構いませんが、改変したものを配布する場合は、 + + xdvi-jp メーリングリスト + +まで連絡頂けると幸いです。バグ報告、提案、その他の連絡等も上記までお願い +します。 + + また、開発に参加したい等、ML の subscribe 希望の方はまずは、guide と +だけ書かれたメールを までお送り下さい。 +こちらは xdvi-jp ではなく xdvi-jp-ctl です。 + +/* xdvi-jp メーリングリスト */